CVIC Blog

日本初の心臓特化Imaging Centerでの仕事で日々感じたことを紹介します。A message from CV Imaging Clinic (CVIC) in Tokyo

“Ask what you can do you for CVIC.”「CVICのために自分に何が出来るか?」 

英語の勉強のために、有名人のSpeechをよく聞きます。アメリカ人は、小学校の時からSpeechを非常によく練習していて、Speechが上手くないと成功しないとまで言われています。歴代のアメリカ大統領は、Speechが上手い人が多いです。その中でも、Kennedy大統領は、非常にSpeechの上手い人であったと言われ、多くの有名なSpeechが残っています。私が最も好きな彼のSpeechは、1976年1月20日に行われたKennedy大統領の就任Speechです。

“Ask not what your country can do for you - ask what you can do for your country”

「国が自分のために何をしてくれるかではなく、自分が国のためになにが出来るのかを考えよう。」

時代を超えて生き続ける、素晴らしいMessageと思います。組織のために何が出来るのかを考えることは、全ての組織で極めて重要なConceptと思います。一人ひとりが、CVICのために何が出来るのかを考えて行動していければ、CVICはさらに素晴らしい組織になると思います。私自身も、常にCVICのために何が出来るかを意識しながら行動して行きたいと思います。

“Ask what you can do you for CVIC.”「CVICのために自分に何が出来るか?」

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心臓周囲脂肪と動脈硬化:MRIでの心臓周囲脂肪計測 “Epicardial fat and atherosclerosis”

動脈硬化はどうして発生するのかという仮説には、長い間、Dr. Ross(ロス教授)の血管内膜障害説(Response to injury)が主流でした。まず血液の流れる血管内腔側にある、血管内皮細胞(血管内側をコーティングする膜のような細胞)が傷害を受けます。そのために血管内腔より血管内にコレステロールが蓄積していき、それらに炎症細胞の活性化が関与して、動脈硬化を進めると考えられてきました。つまりは、血管内側からの傷による炎症反応の結果と考えられていました。

 最近になり、どうも血管の外側からの炎症も大きな役割をしているのではないかと考えられるようになって来ました。徳島大学循環器内科の佐田教授のグループは、早くからこの事実に注目して研究を続けてこられました。そして、血管外側の炎症の主役として、脂肪細胞から放出される炎症性サイトカインが大きな役割をしている可能性を突きとめられました。血管外側の脂肪細胞の蓄積は、心臓周囲脂肪として認識されます。この心臓周囲脂肪こそが、心臓の重要な血管である冠動脈の動脈硬化を進める重要な原因ではないかと注目されるようになって来ています。

 心臓周囲脂肪を測定するにはどうすれば良いのか?身体の中の変化ですから、画像診断をするしか方法がありません。心臓超音波検査(心エコー検査)、心臓CTなどの方法がこれまでに提案されています。我々のCVICでは非造影心臓MRIを用いて心臓周囲脂肪を3Dで測定する方法を開発しました。

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http://youtu.be/vpCsSnKxCQY/

もともと、MRIという技術は、水と脂肪を分離する技術に優れている画像診断方法です。実際の測定値との検証などの問題は残りますが、造影剤を使用せず、放射線被曝のない非造影心臓MRIで正確に測定できるようになれば、動脈硬化の早期発見や予防に大きく寄与することが出来るのはないかと期待しています。

 これらの内容はNHKの「ためしてガッテン」という番組で紹介されます。是非、皆さんご覧ください。 

ためしてガッテン」  

http://www3.nhk.or.jp/gatten/ 

http://www9.nhk.or.jp/gatten/schedule/

 

心臓画像クリニック(CVIC)飯田橋 

http://www.cviclinic.com